「配信初心者だけどライブ配信に興味がある」「配信のこと何も分からないけどしっかり活動していけるか不安」このような気持ちで本記事に辿り着いた方も多いのではないでしょうか。初心者であれば、ユーザー数が多く稼げることに定評のあるアプリを選ぶのがおすすめです。本記事では初心者向けの配信アプリを7つ厳選して紹介します。
ライブ配信アプリとは?
ライブ配信アプリとは、リアルタイムでリスナーさん(視聴者)と会話をするアプリです。
そもそもライブ配信を見に来るリスナーさんは、ライバー(配信者)とコミュニケーションを取りたくて来ているため、そのような方とお話をすることがライバーの主な活動内容です。また、「投げ銭」という、配信中にリスナーさんがお金を「ギフト」に変えてプレゼントする機能により、ライバーに収益が発生します。
この投げ銭収益により、月に100万円程度稼ぐライバーも珍しくありません。
あくまでもライブ配信は「コミュニケーション」を行うアプリ。このことは忘れないようにしよう。
初心者向けのおすすめ配信アプリ
ライブ配信アプリは様々なアプリが乱立していますが、実際始めてみると仕組みが複雑である他、有名ライバーに埋もれてしまう可能性は避けられません。以下では初心者向けのおすすめ配信アプリを「使いやすさ」「伸びやすさ」という2つの観点から紹介します。
TikTokLIVE

出典元:https://www.tiktok.com/live
TikTokLIVEはショート動画アプリ「TikTok」内のライブ配信機能のことを言います。
TikTokLIVEは月間2000万人強が視聴している、2025年現在世界で一番流行している配信アプリであるため、配信を始めたての初心者ライバーでも比較的見つけてもらいやすい=伸びやすいのが特徴です。また、アプリ内の機能が豊富であり、かつ配信中のボタンタップで手軽に利用できるのもメリットでしょう。
最近では投げ銭も活発になってきており、稼ぎやすさも兼ね備えたアプリです。
BIGOLIVE(ビゴライブ)

BIGOLIVE(ビゴライブ)は世界で3億人のユーザーがいる、世界最大級の配信アプリです。
ユーザーが3億人もいるにも関わらず日本人ライバーが少ないため、日本人というだけで人気が出る傾向にあるようです。また、ビゴライブは「還元率」が高いため、同じ投げ銭額でもビゴライブの方が効率的に収益化しやすいでしょう。
さらに、専用コネクタを使ったゲーム配信、アプリ内でアバター配信ができるなど、通常のライブ配信の粋を超えた使いやすさも魅力ポイントです。
17LIVE(イチナナライブ/ワンセブンライブ)

17LIVEは台湾発の、日本最大級のライブ配信アプリです。
17LIVEは何と言っても「稼ぎやすい」ことが特徴です。投げ銭を行う文化が強く根付いていることから、月に数億円もの金額を使うリスナーさんも多いため、上手く見つけてもらえれば一夜にしてトップライバーになることも珍しくありません。
しかし、その分日本人ライバーのライバルが多いため、長期的なスパンで配信する必要があるでしょう。
ふわっち

ふわっちは2015年に日本で生まれた配信アプリです。
ふわっちは「使いやすさ」に定評を得ています。アプリ内機能はもちろん、配信の自由度が高くアットホームな雰囲気であるため、初心者のライバーでも温かく迎えてくれるでしょう。ライブ配信においては枠内のリスナーさんとの相性が重要になってきますが、そういった点での「配信のやりやすさ」では特に優れています。
配信で分からない所はどんどんリスナーさんに聞いていくと良いでしょう。
IRIAM(イリアム)

出典元:https://www.live.iriam.com/
IRIAMはアバター配信に特化したライブ配信アプリです。
アバター配信をするライバーは「Vライバー」と呼ばれ、自分の姿を模したアバターを投影しながら配信するため、顔バレの必要がありません。通常アバター配信は専用のソフトや機材を使うものが多いですが、IRIAMではアプリ内でアバターの作成から配信までワンストップでできるのが特徴です。
顔出しによる身バレが怖い、という方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
ポコチャ

ポコチャは日本の大手企業であるDeNAが運営している配信アプリです。
日本生まれのアプリであるため、日本人向けの機能にカスタマイズされていることから、安心してアプリを使うことができるでしょう。また、運営による監視体制が徹底しているため、万が一のトラブルにも迅速に対応してくれます。
さらに、ポコチャにはランク制度が存在し、頑張れば頑張るほど対価として報酬が多くなる仕組みが採用されているのも、モチベーションの向上に繋がるでしょう。
ミコライブ

ミコライブは香港発の、世界で3億人ものユーザーがいる配信アプリです。
ミコライブは「ライバーファースト」の精神を掲げていることが特徴です。例えば、通常配信アプリの収益はリスナーさんからの投げ銭による成果報酬形態が一般的ですが、ミコライブでは配信時間に合わせた報酬、所謂「時給」での報酬がもらえます。また、イベントの種類も豪華であり、有名アーティストの楽曲提供や有名YouTuberとのコラボなど、自分の進みたい道を全面的にバックアップしてくれると言えるでしょう。
配信にあまり時間を確保できない、という方におすすめしたいアプリです。
初心者向け配信アプリの選び方
初心者向け配信アプリは数多くありますが、アプリによってそれぞれ特徴が異なります。そのため、自分に合った配信アプリを選ぶ必要があります。以下で初心者向け配信アプリを選ぶ際の選定基準を紹介します。
ユーザー数が多い
ライブ配信においては、ユーザー数の多さ=安全なアプリ、です。
有害なアプリや怪しいアプリに人は集まってこないため、ユーザー数の多さは安全なアプリであることの裏返しでもあります。また、ユーザー数が多いアプリを選ぶことで、その分自分の配信を見つけてもらえる確率が高くなります。
初心者であれば、ユーザー数が数百万〜数千万単位の大手アプリを選べば間違いないでしょう。
ユーザー数が少なすぎるものは怪しいアプリの可能性も
簡単に始めることができる
始める前の流れが簡単かどうかもポイントです。
ライブ配信を始める前はプロフィール作成、ライバー登録申請、配信画面の機能など、覚えることが沢山あります。なるべくそれらが簡潔で、かつ分かりやすく明示されているものを選ぶことで、より円滑な配信活動を行えることが期待できます。
なお、ライブ配信を始める際の事務手続きは、ライバー事務所に所属した上で担当マネージャーと一緒に行うのが理想です。
アプリサイトでの評判が良い
GooglePlayやApple Storeなどの各アプリサイトでは、配信アプリの口コミが載っています。
アプリサイトでは実際に配信アプリを利用した人の生の声が載っているため、活動におけるイメージを想像できるでしょう。また、各アプリならではの配信をする前に準備しておくことの把握もできるため、他のライバーに比べて1歩進んだ地点からのスタートを切れる可能性もあります。
ただし、口コミを鵜呑みにするのではなく、あくまでも参考にすることをおすすめします。
初心者でも稼ぎやすい
なるべく稼ぎやすいアプリかどうかで選ぶのもおすすめです。
実はライブ配信アプリには、稼ぎやすいものと稼ぎにくいものがあります。万が一稼ぎにくいアプリを選んでしまうと、ライバー本人の実力に見合った対価が得られないかもしれません。どうせ配信を行うのであれば、しっかりと稼いでいきたいですよね。
稼ぎやすいアプリは、具体的には「アプリのリスナーさんがどのくらい投げ銭をしているか」「還元率は何%か」という視点で見ると失敗しにくいでしょう。
稼げるアプリはある程度経済的に自立しているリスナーさんが多く、リスナーさんの質が高い
ライブ配信を始める前に最低限必要なもの
ライブ配信はスマホ1台で始めること自体はできますが、実際スマホ1台だけあれば良いという訳ではありません。配信で伸びていくためにはスマホ以外にも必要となるものがいくつか存在します。以下では「最低限」必要なものを紹介します。
光回線Wi-Fi
光回線のWi-Fiは配信中の速度が安定します。
ライブ配信はリアルタイムで画面を配信し続けるという特性上、多くのデータ通信を必要とします。そのため、ポケットWi-Fiやホームルーターでは速度に欠けてしまい、最悪配信落ちや画面がカクカクしてしまう、端末が熱暴走するといったことも考えられるでしょう。
比較的速度が強い光回線では、上記のようなことが起こるリスクを軽減できます。
iOS端末(iPhone)
iOS端末は配信画面の操作のしやすさに長けています。
そもそもライブ配信アプリはiOS端末で操作することを意図して作られているものが多いため、Android端末では意図したように画面が動かないこともあり得ます。また、Androidに比べてiOS端末はライブ配信のような大きなデータ通信に強いため、配信画面がカクカクしたりといった視覚的な不調も無くせるでしょう。
特別な理由が無い限りは、iOS端末を使うことをおすすめします。
Android端末はライブ配信の通信量に対応できないものも存在
リングライト
リングライトはライバーのビジュアルを上げることに長けています。
配信中は自分史上最大級に盛れている姿で配信をするのが望ましく、正面から光を当てて盛ることができるリングライトはライバー御用達のアイテムです。人は視覚情報で50%程印象が決まるとも言われており、配信に入ってそのライバーを見るか見ないかはビジュアルで決まると言っても過言ではありません。
なお、リングライトにも色々種類があり、スマホスタンド付きのリングライトであれば、スマホを固定しつつ光も当てられるのでおすすめです。
初心者が配信を始める前に意識すべきこと
ライブ配信はただ話してお金を稼げるということはありません。お金を稼ぐのであれば、当月の投げ銭の金額が自分の配信の対価という、プロのライバーと意識するのが重要です。以下では配信を始める前の前提意識を紹介します。
配信時間と伸びは比例する
ライブ配信アプリは投げ銭による成果報酬制度のものが多いです。
そのため、配信時間が長ければ長いほど、その分投げ銭の数も大きくなるのです。ライブ配信を仕事にしたい、しっかりと収益を得ていきたいと考えるのであれば、ある程度配信時間を割いて配信にコミットする必要があります。
目安としては固定の時間で毎日2時間の配信、それ以外の時間でSNS/タイムライン投稿、配信枠周りといった活動をこなしていくと良いでしょう。
他のライバーを参考にする
他のライバーの良い部分は徹底的に盗むと良いです。
ライバーは1から1人でやっていくとなると、アプリ機能の勉強や配信時間の確保など、想像以上に大変です。また、自分より歴が長いライバーは、その分配信で得たノウハウを経験として多く持ち合わせています。そのため、配信スタイルやノリ、言い回しなどといった良い部分をどんどん自分に取り入れていくのが望ましいです。
しかし、あまりにトップすぎるライバーは環境が既に出来上がっており、固定のリスナーさんも多くついているので、あまり参考にはなりません。ミドルライバー(中堅ライバー)を参考にするのがポイントです。
トップライバーは参考にしない、というかならない
ライブ配信で伸びるためのコツ
初心者向け配信アプリで稼ぐには、ある程度長期的なスパンでの努力が必要です。前提としてライバーはリスナーさんありきで成り立っていると言う意識だけは忘れないようにしてみてください。
配信背景を作り込む
配信背景はしっかりと作り込むのがベストです。
例えば部屋が汚れている、空き缶が置きっぱなしなどといった背景では、リスナーさんは配信を見たいと思ってくれません。配信背景は自分の部屋という意識の元、視覚的に見て楽しめるくらいの作り込みを行うのがベストです。
ただし、部屋の間取りがわかるような背景だと住所バレのリスクが上がります。無地の背景に、ぬいぐるみを置いたりデコレーションを施したりして、住所バレのリスクを軽減しましょう。
横の繋がりを作る
ライバーであれば、ライバー同士の横の繋がりが重要です。
先輩ライバーと知り合いになっておくことで、その人しか持っていない配信のノウハウを聞けることもあるため、より配信で伸びやすくなるでしょう。また、知り合いライバーの配信に遊びにいくことで、その枠にいるリスナーさんが自分の配信に来てくれたり、配信上で紹介してくれたりといったことが起きやすくなり、結果的に効率的にリスナーさんを集めることが可能です。
自分と同年代くらいのライバーの配信には積極的に遊びにいき、仲良くなりましょう。
知り合いライバーが1人でもいると、配信のやり易さが段違いに異なる
ギフトリアクションを適切に行う
ギフト(投げ銭)リアクションが上手いライバーは必ず伸びます。
そもそもリスナーさんがギフト(投げ銭)を投げる理由は「そのライバーを応援したいから」でしかありません。つまり、投げ銭を多くもらう/もらい続けるには「応援して良かった」とリスナーさんに思ってもらう必要があるのです。
「応援して良かった」と思われるには、いかに投げ銭への感謝を上手に伝えれるか、つまりギフトリアクションを上手にできるかが重要です。折角投げ銭をしたのにスルーされたり、あっさり流されてしまってはあまり気分が良くないですよね。
投げられた投げ銭の金額に応じて、普段の2〜3倍のテンションでリアクションを行うことを意識しましょう。なお、ライブ配信で稼ぐコツは以下の記事を参考にしてみてください。
ライブ配信がしんどいと感じたら?
実は初心者のライバーは、配信開始から3ヶ月程経ったタイミングで「配信がしんどい」「辞めたい」と感じてしまう人が多いのが現状です。折角これまで頑張ってきたのに、一時のモチベーション低下で辞めてしまっては勿体無いですよね。もし配信がしんどいと感じたら、自分の配信スタイルを少し見直してみましょう。
休息期間を設ける
思い切って少しの間休息期間を設けるのがおすすめです。
しんどいと感じてしまっている中無理して配信をすると、自分の精神状態が悪くなる一方である他、来てくれるリスナーさんにも心配をかけてしまいます。そうなってしまった場合、どちらにもメリットが無くなってしまうため、配信自体を休息するのも1つの施策と言えます。
ただし、ダラダラずっと休憩するとリスナーさんが全員離れてしまいかねないため、目安としてある程度の期限は設定しておくことをおすすめします。
休息も仕事のうち
ライフスケジュールを見直す
時間が無い中無理して配信をしていませんか?
頑張ろうという心意気は大変素晴らしいものですが、睡眠時間を削ったり仕事を削ったりなど、所謂「身を削って配信」をしていても良い結果は得られません。自分が現状配信しているスケジュールで無理をしていると感じたら、すぐに配信スケジュールを見直しましょう。
1日2時間の配信を朝と夜に分ける、固定でお休みの日を作るなど、柔軟にスケジュールを設定すると良いでしょう。
伸びているライバーの研究を行う
伸びているライバーを見て劣等感を感じてしまい、配信がしんどくなる方も少なくありません。
しかし、伸びているライバーを見ることは自分を成長させてくれる絶好のチャンスと捉えてみましょう。そうすると、なぜこのライバーが伸びているのか、どういう配信をしているのかなどの、配信で伸びていくための方法が自ずと分かってくるはずです。
伸びているライバーには必ず共通点があります。盗めるものは徹底的に盗み、自分に取り入れていきましょう。なお、ライバーがしんどいと感じてきた時は別途以下記事を参考にしてみてください。
ライブ配信界隈で頻出の専門用語
ライブ配信には、ライブ配信で使われる専門用語が多数存在します。配信を始める前に用語をある程度知っておくことで、戸惑わずに済むでしょう。以下で頻出のものを抜粋して紹介します。
ライバー | 配信者のこと |
リスナー | 視聴者のこと |
レベル | ライバーのステータスを表す数字のこと |
◯◯コメ | コメントの種類のこと 例)パチコメ(👏👏👏👏👏) キラコメ(✨✨✨✨✨) |
投げ銭 | アプリ上でリスナーさんがお金を投げる行為 ※投げ銭をする際のお金は、アプリによって「コイン」や「ギフト」と呼ばれる |
イベント | アプリ内で開催されるイベントのこと |
還元率 | 当月の収益の何%が報酬になるのかを表した指標のこと |
ブロック | 特定のリスナーに対し、意図的に配信を見れなくする行為のこと |
ライブコマース | 自分のライブ配信上で企業の商品を宣伝する行為のこと |
事務所 | ライバー事務所のこと |
なお、ここで紹介した以外にも、各配信アプリ毎に同じ意味でも違う言い回しをする用語や、特定のライブ配信アプリだけで使われる用語も多く存在します。最初から全て覚えるのは難しいですが、徐々に慣れていきましょう。
まとめ
本記事では初心者向けの配信アプリを紹介しました。初心者向け配信アプリはある程度ユーザー数が多い大手のアプリを選ぶことで、見つけてもらえる確率が上がり、結果的に収入に繋がります。
しかし、リスナーさんはライバーを応援したくて配信を視聴するため、「何となく」で配信をしてしまっていては他のライバーに埋もれてしまう可能性もあるでしょう。自分が配信を通してどうなりたいかは、事前にしっかりと考えておくことが必要です。