看護師をしているあなたは、「今より年収を上げたい」「副業したい」と思ったことはありませんか。この記事では、看護師におすすめする14の副業を紹介するとともに、選ぶ際のポイントも解説します。この記事を読んで、自分に合った副業を探しましょう。
この記事で伝えたいこと
- 看護師の副業は勤務先によって、できるかどうかが異なる
- 看護師におすすめする副業14選
- 看護師が副業する際に注意すべきポイント4つ
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看護師は副業していいの?
看護師が副業できるか否かは、勤務先が国公立・民間かで異なります。
国公立の病院は認められにくい一方、民間病院は副業が許可されている職場もあります。
【国公立の病院】看護師の副業は禁止されている
国立・都道府県立・市区町村立の病院に勤めている看護師は公務員扱いです。
公務員は、国家公務員法・地方公務員法により副業が禁止されています。
しかし2025年6月より地方公務員の副業規制が大幅に緩和され、条件付きで副業が可能となりました。
今後も働き方の多様化を受けて、より柔軟に認められていくでしょう。
【民間の病院】看護師の副業は就業規則に準ずる
民間の病院は、各病院の就業規則によって副業ができるかが異なります。
規則に副業の記載がない場合でも、安易に容認されていると判断するのは危険です。
就業規則の確認を怠ると、規則違反につながる可能性があります。
副業を検討する際は、必ず事前に所属先の就業規則を確認するとともに、職場に相談すると安心です。
看護師におすすめの副業10選
次に、看護師の資格を活かした副業を10パターンを紹介します。
在宅で行えるものや単発でできるものなど、多様な働き方があるので、自分に合った副業を見つけてください。
おすすめ副業①病院の日勤バイト
- 本業で病院勤務をしている場合、業務内容は本業と大きく変わらないため、副業として比較的始めやすい
- 経験がある診療科を選ぶと、より仕事に馴染みやすい
病院での日勤バイトは、週1〜2日程度の定期的なシフトで入ることができる場合が多く、毎月の収入が計画しやすい副業の一つです。
急な呼び出しや夜勤が少ないため、生活リズムを崩しにくいのも特長です。
病院によって看護業務のルールや重視する点が異なるため、事前にしっかりとした説明を受けることが重要です。
おすすめ副業②夜勤バイト
- 高い収入が得られる
- 柔軟な働き方が可能
夜勤バイトは深夜手当が付くため、週1〜2回のペースで働けば月に10~15万円程度の収入が見込めます。
勤務日数に応じて収入は変動しますが、比較的効率よく稼げる副業として人気です。
しかし、体力的・精神的な負担が大きいため、本業への影響を考慮する必要があります。
おすすめ副業③検診バイト
- 健康診断や予防接種の現場での業務が中心で、精神的な負担が比較的少ない
- 単発募集が多く、柔軟な働き方ができる
検診バイトは、企業や学校、健診センターなどで実施される健康診断をサポートする仕事です。
単発や短期の募集が多く、本業の休日や隙間時間を利用して柔軟に働けます。
おすすめ副業④イベントナース
- 単発案件が多く、スケジュール調整がしやすい
- イベントは土日に行われる場合が多いため、本業が土日休みの看護師におすすめ
コンサートや自治会の運動会など、人が多く集まるイベント会場で来場者の体調不良や怪我に対応する仕事です。
単発での募集が多く、安定した月収よりも短期で効率的に稼ぎたい人に向いています。
イベントナースの業務は、イベント現場の限られた設備の中で、看護師自身の判断が求められるのが特徴です。
対象者は患者ではなく一般の来場者であるため、より迅速かつ柔軟な対応力が鍛えられ、新たな学びや刺激につながるでしょう。
おすすめ副業⑤訪問看護師
- 週1日から、短時間での勤務可能
- シフトの自由度が高い
訪問看護師は、利用者の自宅を訪問し、健康状態観察、服薬管理、栄養注入などの日常生活のサポートを行います。
ご家族へのアドバイスを行うこともあり、在宅で安心して暮らせるよう支えるやりがいのある仕事です。
基本的に単独で利用者のご自宅に訪問するため、職場の人間関係のしがらみが苦手な人にとっても魅力的な副業先と言えます。
単発や短期の募集がある検診バイトやイベントナースとは異なり、訪問看護は継続的な関わりが必要です。
勤務形態は、週1回から勤務できる事業所もあり、自分の生活に合った働き方ができます。
おすすめ副業⑥介護施設看護師
主な仕事は利用者の健康管理や基本的な医療処置であり、看護師としての経験を活かしやすく、利用者を直接サポートできるやりがいも感じられるでしょう。
勤務は日勤が中心のため、本業の休日に合わせて働きやすいのが大きな魅力です。時給は1,500円から2,000円程度が相場ですが、老人ホームなどで夜勤専従として働けば、さらに高い給与が期待できます。
ただし、施設によっては人手不足から、看護業務に加えて介護の仕事も担当する可能性があります。そのため、応募する際には仕事の範囲を事前に確認しておくと安心です。
おすすめ副業⑦訪問入浴
訪問入浴看護師は、専用の浴槽を積んだ車両で利用者のご自宅を訪れ、入浴サービスを提供する仕事です。
看護師の主な役割は、入浴前後のバイタルチェックといった利用者の健康管理であり、専門的な視点から入浴が可能かを判断します。この仕事は、介護職員2名と看護師1名の3人1チームで行動することが基本となるため、未経験でも安心して始めやすい環境が整っています。ただし、看護業務以外の浴槽の運搬、設置、入浴介助なども手伝う場合があるため、体力的な負担がかかる点に注意が必要です。
おすすめ副業⑧クリニック
病院に比べて患者の容態が急変することは少なく、精神的な負担は少ない環境で働けます。
クリニックでの仕事は、病院での業務と共通点が多く、特に外来経験のある看護師にとっては馴染みやすい環境です。基本的に日勤の求人が多いですが、夜勤バイトを募集している場合もあり、短時間勤務もできるため、ご自身のライフスタイルに合わせて働きやすいのが特徴です。また、病院と異なり患者さんの容態が急変するような急患対応の必要がないため、精神的にも安定した状態で働くことができます。
おすすめ副業⑨ワクチン接種バイト
- 業務の大半は、比較的単純な作業が占める
- 単発アルバイトの募集が多く、短期間での勤務が可能
ワクチン接種のアルバイトは、接種会場で新型コロナウイルスやインフルエンザなどの集団接種を行う仕事です。
病院の外来勤務経験があれば、業務内容が身近であるため慣れるのに苦労は少ないでしょう。
おすすめ副業⑩献血バイト
- 勤務は基本的に日勤のみで、夜勤や不規則な勤務はない
- 作業内容は毎回決まっているため、仕事を覚えやすい
献血バイトは、献血ルームで献血業務に携わります。
勤務地は駅や行政機関に併設されていることも多く、出勤しやすい点がメリットに挙げられます。
採血が得意な看護師に、おすすめの副業です。
看護師が在宅でできる副業3選
看護師を活かした副業は、在宅でも行えます。
ここでは、看護師が在宅でできる副業を3つ紹介します。
おすすめ在宅副業①ライブ配信
ライブ配信は、スマートフォン一台とネット環境さえあれば、初期費用をかけずに自宅から始められる手軽な副業です。
また、働く場所や時間に縛られない自由度の高さも魅力の一つです。通勤の必要がなく、自宅の好きな場所からリラックスして配信できるため、時間を有効に活用できます。さらに、配信の開始・終了は自分の裁量で決められるため、多忙で不規則な勤務が多い看護師にとっておすすめです。
おすすめ在宅副業②医療系ライター
- 基本的に在宅ワークで完結するため、通勤の手間が省ける
- 自身のペースで柔軟に仕事に取り組むことができ、本業への影響を抑えやすい
医療系ライターの業務内容は、健康や医療に関する記事やメディアや病院のウェブサイト、医療関連のブログなどの執筆です。
一般向けの健康情報から、医療従事者向けの専門的なコンテンツまで幅広く手掛けます。
他のライターが書いた記事を、看護師の観点からチェックする「監修」の仕事もあり、看護師の知識を幅広く活かせます。
おすすめ在宅副業③オンライン講座の講師
- 自宅からオンラインで講義を行うため、場所にとらわれずに働ける
- リアルタイムの講義でなければ、時間の制約もなく作業可能
オンライン講座の講師は、主に看護師向けのオンライン講座を提供する仕事です。
自分の専門分野に特化した講座内容を、提供できる点が特長です。
看護師資格があれば講師を務めることができ、それ以外の特別な資格はほとんど求められません。
ただし、知識や経験が必要とされるため看護師としての実務経験が豊富な人が活躍しています。
教育を通して自身の知識を再確認し、自己成長につながるという点も大きなメリットです。
看護師が副業する際に注意すべきポイント4つ
魅力的な看護師向けの副業が数多くあるが、押さえておくべきポイントがあります。
事前に知っておくことで、副業への一歩が踏み出しやすくなるでしょう。
ポイント①事前に就業規則を確認する
勤務先が国公立か民間かによって、副業が認められるかどうかは異なるため、まずは就業規則を確認することが大切です。
民間病院では、就業規則によって副業が可能であっても「事前承認が必須」と規定されている場合があるため、注意が必要です。
事前に勤務先に相談し許可を得ることで、トラブルなく副業が始められるでしょう。
ポイント②副収入額によって確定申告が必要になる場合あり
副業で得た所得(収入から必要経費を引いた金額)が年間(1〜12月)を通して合計20万円を超える場合、確定申告が必要です。
ただし、所得が20万円を超えない場合は、確定申告は必要ありません。
申請手続きを怠ると、脱税とみなされ後々トラブルに発展する可能性があるため注意してください。
ポイント③社会保険への加入が必要になる場合がある
副業として看護業務に従事している場合でも、以下の条件を満たしていれば社会保険の加入対象となります。
- 学生ではないこと(休学中、定時制、通信制の学生は加入対象)
- 週の勤務時間が20時間以上であること(残業時間は含まれない)
- 給与が月額88,000円以上であること(残業代、賞与、通勤手当、臨時手当は除く)
- 2ヶ月を超えて働く予定があること
働き方によっては、社会保険料の支払い義務が発生するため、保険料の負担が増える点に注意しましょう。
ポイント④扶養から外れる可能性がある
本業と副業で得られる収入の合計が年間で130万円以上になると、社会保険の被扶養者から外れる可能性があります。
扶養から外れると、以下のいずれかの対応が必要です。
- 自身で国民年金および国民健康保険に加入する
- 勤務先の社会保険に加入する
社会保険料の自己負担が発生することで、手取り収入が減る可能性があります。
扶養内で働いている看護師は、副業を始める前に扶養を外れるか否かを確認しましょう。
看護師の副業に関するよくある質問
副業を始めたい看護師の中には、気になる点や疑問がある人も多いでしょう。
ここでは、よくある質問とその回答をわかりやすくまとめました。
勤務先は副業可能ですが、周囲に知られない方法はありますか?
対策は、3つあります。
- 職場の人に副業の話をしない
副収入があると、嬉しくなってつい話してしまいやすいので、注意しましょう。
上司等へ確認が必要な場合でも、必要最低限の人数に絞って伝えると安心です。
- 本業から離れた場所で副業する
偶然スタッフに会ったり、患者やその家族に見られたりすることが
発覚のきっかけとなります。
出勤が必要な副業である場合は、なるべく本業から離れた場所で行いましょう。
在宅で行える副業は、場所を気にせず働けるためおすすめです。
- 本業を怠らない
本業が疎かになり、上司や同僚から「仕事に身が入っていない」と悟られると、副業を疑われる可能性も高まります。
本業の職場には、副業の仕事を持ち込まない心がけが必要です。
副業求人はどこで探せますか?
ほとんどの副業は、大手求人サイトや、看護師に特化した求人サイトで検索が可能です。
医療系Webライターは、クラウドソーシングサイトでも仕事を受注できます。
まとめ
「今より収入を上げたい」「看護師の知識を活かして、他の仕事をしてみたい」このような目標が達成できる手段が副業です。
隙間時間を利用して、今より年収が上がることなどよくあります。
副業を始めて、より豊かで自分らしい人生を送りましょう。