アパレルで働く販売員におすすめの副業5選

ファッション系の副業には様々な職種があり、「どれが自分に向いているのか分からない」という方は少なくないでしょう。

本記事では、アパレル業界で働く人に向けたおすすめの在宅副業5選、および副業の選び方や事業開始の流れを解説します。

アパレル業界ってそもそも副業できるの？

慢性的な人手不足や働き方改革などを背景に、アパレル業界全体としては、副業に対して寛容になりつつあります。

しかし顧客流失や情報漏洩のリスクから、同業他社での勤務に関しては、就業規則で禁止されているケースがほとんどです。

正社員スタッフはもちろん、アルバイトの人でも、複数のアパレルショップを掛け持ちするのは現実的ではありません。

しかし、ファッションが好きでアパレル業に携わっている以上、副業でもやはりファッションに関わりたい......そんな人は少なくないでしょう。

そこで紹介したいのが、フリーランスとして在宅で始められるアパレル系副業です。

アパレルで働く人におすすめの在宅副業5選

アパレルで働く人におすすめの在宅副業は、主に以下の5種類です。

業種	活動概要
ライブ配信	配信アプリでファッション情報を発信
ファッションデザイナー	オリジナルの衣装を設計
スタイリスト	衣装のコーディネートを提案
ファッションブロガー	個人サイトでファッション情報を発信
ハンドメイドアクセサリー販売	自作の商品をフリマアプリなどに出品

それぞれ詳しく解説していきます。

ライブ配信

ライブ配信は活動時間が自由自在なうえ、スマホ1台あれば誰でもすぐに始められる人気の副業です。

自宅はもちろん、通信に支障がなければ外出先でも配信できるため、スキマ時間を有効活用したい人には特に向いています。

配信内容は個人の自由ですが、アパレル経験者ならファッション系の情報発信に力を入れるといいでしょう。

テーマを統一した方がリピーターを獲得しやすく、より短期間での収益化につながります。

ライブ配信で副業をはじめるなら、ライバー事務所のReStartに相談することをおすすめします。

ファッションデザイナー

ファッションデザイナーとは、デザインの立案から縫製仕様書の作成まで、アパレル商品の設計を一通り担う職業です。

フリーランスなら特定のブランドカラーに縛られず、自由な発想でオリジナルの商品を作れるため、ファッション好きにとってはまさに天職といえます。

近年はソーシングサイト（「仕事を依頼したい人や企業」とフリーランスをオンライン完結でマッチングするサイト）の充実により、個人でも仕事を獲得しやすくなっていますから、デザインの知識と技術に自信があるならぜひ検討してみましょう。

衣服以外（靴やカバンなど）のデザインも可能なら、その旨をアピールすることで案件獲得の機会が格段に増加します。

スタイリスト

スタイリストとは、特定のテーマや個人に合わせて、ファッションの組み合わせを提案（コーディネート）する職業です。

こちらもファッションデザイナーと同じく、ソーシングサイトのおかげで近年は参入の敷居が大きく下がりました。

フリーランスの場合、仕事内容に関して特に決まったものはなく、カタログ撮影や買い物同行など活動の形は人それぞれです。

顧客との距離が近く、自分のファッション知識が誰かの役に立つことをすぐに実感できる点は、スタイリストならではのやり甲斐といえるでしょう。

ファッションブロガー・インフルエンサー

ファッションブロガーとは、自身の運営するブログやSNSにて、トレンドリサーチや商品レビューなど様々な文章コンテンツを発信する職業です。

普段から最新ファッションにアンテナを張り、調べた情報を人と共有するのが好きな方であれば、趣味の延長として楽しく取り組めることでしょう。

ホームページの管理や宣材写真の撮影・編集など、服飾以外のスキルもいくつか求められるため、ライブ配信に比べるとやや敷居が高くなっています。

反面、人気ブロガーになるとタイアップ（企業同士または企業と個人が、売上・知名度向上を目的に共同で行うマーケティング活動）に関われる機会も増えるため、ビジネスチャンスの多さを優先するならこちらがおすすめです。

より情報発信の方に専念したい場合は、SNSインフルエンサーとして、インスタグラムなどを専門に活動していくといいでしょう。

一投稿あたりの情報量が限られるぶん、より高い頻度での投稿やレスポンスが求められるものの、コンテンツ作成の流れはブログよりもシンプルです。

また、「いいね」などユーザーからすぐに反応を得られる点で、スタイリストに近いやり甲斐も感じられます。

ハンドメイドアクセサリー販売

自分のデザインセンスを活かした物づくりがしたいけど、ファッションデザイナーはちょっとハードルが高い......そんな方には、ハンドメイドアクセサリー販売がおすすめです。

「土台にパーツを貼るだけ」「ワイヤーにパーツを通すだけ」といった簡単なものであれば、手先に自信のない人でも無理なく始められることでしょう。

また、大手のECサイトやフリマアプリを活用すれば、家にいながら全国のユーザーに商品を見てもらえます。

基本的には商品画像や販売価格、および配送方法を設定すればすぐに出品できますので、興味があれば気軽に挑戦してみてください。

副業を選ぶときのチェックポイント

自分に合った副業を選ぶにあたって、気にすべきことは主に2つあります。

1つはモチベーションを長く保てるか、もう1つは現実的に副業として成り立つかです。

以下で詳しく見ていきましょう。

自分のスキルや興味関心に合っているか

副業のモチベーションを長く保つには、何よりもその仕事を好きであることが大切です。「ファッションが好き」だけではなく、ファッションに普段どう関わっているのかを振り返りながら、自分の興味関心に合った副業を探してみましょう。

例えば、アパレル販売員として一番やり甲斐を感じるのが、客にコーディネートを提案している時間であれば、その人にはスタイリストが向いています。

また、収益化を目指す途中で挫折しないためには、必要な技術の習得に大きな壁を感じないことも重要です。

例えばファッションデザイナーを目指すとなると、元々デッサンやイラストを描く習慣を持つ人のほうが、そうでない人よりずっと早く仕事に馴染めます。

もちろん未経験からの挑戦もすばらしいことですが、1日も早く収入源を増やしたい場合は、自身の得意分野に沿った仕事探しを意識してみてください。

本業やプライベートと両立できるか

自分に合いそうな副業を見つけたら、続いてはその仕事が現実的に続けていけるかを考えていきましょう。

まず確認したいのは、その副業に充てる時間を、今の生活の中で無理なく確保できるかどうかです。

例えばファッションデザイナーやスタイリストといった技術職は、業務1件あたりの拘束時間が長い反面、作業スケジュールは比較的自由に組めます。

ゆえに本業が多忙な場合でも、休日にまとまった時間を取れれば問題ありません。

一方でファッションブロガーなどの情報職は、なるべく毎日コンテンツを発信したいところですが、生配信やSNS更新程度ならスキマ時間で事足ります。

子育てや介護など仕事外の拘束時間が長く、まとまった休みが取れない方でも比較的無理なく取り組めるでしょう。

なお、ハンドメイドの場合、作って売るだけならスケジュールは完全に自由です。

ただ、早めに収入につなげたい場合、SNSの更新はこまめにしておくといいでしょう。

自分のアカウントで商品を紹介し、フォロワーとのコミュニケーションを大切にすることで、販売機会を広げることができます。

安定した収入を見込めるか

副業で安定した収入を生むことは、モチベーション的な意味でも、現実的（生活的）な意味でも重要です。

アルバイトのような時給を除くと、副業を行う上で報酬体系は一般的に以下の２種類です。

• 固定報酬：成果物の売上・経済効果に関わらず、はじめから決まった額を支給
• 成果報酬：成果物の売上・経済効果に応じて報酬が変動。結果が出たときのリターンは大きいが、その逆もまた然り

例えばファッションデザイナーなどの技術職は、未経験からの挑戦となると、必要な知識・技術を得るだけでも時間がかかるでしょう。

しかし一旦仕事をマスターすれば、あとは案件ごとにまとまった収入を得られるうえ、実績の蓄積に比例して固定客もつきやすくなります。

一方、ライブ配信などの情報職は未経験でもとっつきやすく、トレンドさえ意識していれば比較的早期に収益化可能です。

反面、話題の少ない時期はどうしても伸び悩むほか、競合の多さゆえにユーザーが定着しにくいという事情もあります。

いずれ本業化を考えているなら腰を据えて技術職に挑戦、短期間で大きな臨時収入を狙うならタイミングを見て情報職に挑戦、という形が金銭面ではベストでしょう。

もちろん、収入よりも優先したい基準があれば、このような勘定は必要ありません。

アパレル販売員が在宅の副業をするメリット

アパレル販売員は豊富なファッション知識と高い接客スキルを求められるうえ、意外と力仕事も多い大変な職業です。

本記事をここまで読んで、ただでさえ忙しい中さらに仕事を増やすのが、正直面倒くさいと感じた方もいることでしょう。

しかし副業には様々なメリットがあり、本業とうまく両立することで、着実に人生が豊かになっていきます。

本業以外の収入源でリスク分散できる

店舗の入れ替わりが激しいアパレル業界では、将来への備えとして本業以外の収入源を持っておくことがとても重要です。

副収入があることで収入面でのリスクが分散され、安心して生活を送ることができます。

また、長引く体調不良などで外働きが難しくなっても、在宅の副業を持っていればすぐに困窮する心配はありません。

副業という保険があれば、将来に対する憂いが軽くなり、本業にもますます精を出せることでしょう。

スキルアップにつながる

アパレル販売員はつねに多種多様なタスクを課される職業であり、特定の業務の腕を重点的に磨く機会というのは中々ありません。

その点、フリーランスで副業を行えば、専門的な経験を自分のペースで積み重ねられます。

順調にスキルアップしていけば、本業の方でも重要な仕事を任されるチャンスが増え、収入や社会的地位は着実に向上していくことでしょう。

キャリアの選択肢が広がる

副業を通じて得た技術や経験は、本業のみならず、アパレル系と全く別の業種で役に立つ場合も少なくありません。

ライブ配信で磨かれるトークスキルや、ファッションブロガーに必要なウェブデザインの知識などがその一例です。

アパレル販売員という仕事に将来不満を抱く機会があれば、副業で身につけたスキルをもとに、新たなキャリアを模索してみるといいでしょう。

趣味や興味を活かせる

ここまで色々と堅苦しい解説をしましたが、やはり副業の一番のやりがいは、「好きなことでお金を稼げる」点につきます。

フリーランスという働き方が普及し、あこがれの職業に誰でも挑戦できるようになった今だからこそ、趣味や興味は可能な限り仕事にしていくべきです。

誰にも雇われていない以上、成果が出るまでは無収入ですが、まずは純粋に「好きを仕事にしている自分」を楽しんでみてください。

副業を成功させるための注意点

最後に、副業が原因で無用なトラブルに見舞われないために、必ず覚えておきたいポイントを3つ紹介します。

就業規則の確認が必要

副業を始める前に、まずは必ず本業の勤め先の就業規則を確認しておきましょう。

万が一副業そのものが禁止されている場合、フリーランス業も例外ではないため、この場合は諦めるしかありません。

また、副業を認めている会社も、その多くは事前の申請を義務づけており、独断で副業を始められるケースは限られています。

副業の存在を隠す特別な理由がない限りは、申請義務の明記の有無に関わらず、会社に一度相談した方が安心です。

副業の時間を確保する

副業を始める際は普段の生活を振り返り、どの時間帯を副業に充てるのかを事前に決めておきましょう。

ノープランで始めるとスキマ時間を有効活用できず、深夜作業など無理な働き方をしがちになる恐れがあります。

就業規則で副業が許可されていても、本業に支障が出るとなれば、会社に問題視されることは避けられません。

オーバーワークは体調の悪化にもつながりますから、副業は生活に支障のない範囲で取り組むよう心がけてください。

確定申告はしっかり行う

確定申告とは、1年間のあらゆる所得の合計額を計算し、翌年2月16日〜3月15日の間に申告書を作成・提出する作業です。

アパレル販売員のような給与所得者の場合、普段は源泉徴収や年末調整といった形で、会社側が所得税や住民税の手続きを代行してくれています。

しかし給与所得とは別に副収入があり、その所得が年間20万円を超える場合は、所得者自身で確定申告を行わなければいけません。

また、20万円以内であっても免除されるのは所得税のみであり、住民税に関しては別途申請する必要があります。

まとめ

以上、アパレル販売員向けのおすすめ在宅副業5選を紹介しました。

今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。

• 副業は自分のスキルや興味関心に合った職種の中から、収益化および労働時間確保の計画を現実的に立てられる仕事を選ぶべき
• 副業の主なメリットとして挙げられるのは、収入面のリスク分散や生活のモチベーション向上、およびスキルアップに伴うキャリアの選択肢の広がり
• 副業を始めるにあたっては、就業規則の確認や確定申告の知識が欠かせない

事前に考えることが多いうえ、成果もすぐには出ないものの、一旦軌道に乗れば長く生活を豊かにしてくれるのがフリーランス副業の魅力です。

本記事を通して少しでも副業に興味を持たれた方は、その道でいま活躍している人をチェックするところから始めてみてください。